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バンドンでの邦人教育事情

ケース1.として我が家の場合。
赴任の内示が出た時点で、長女高2、次女中3。なんともややこしい学年。親が決定するファッシズム育児は問題外。最終決定は本人にゆだねるとしても、アナーキー育児にならないよう、考えつく限りの選択肢情報収集、そしてそれらのメリット・デメリットをシミュレーション、・・・と言う具合に話し合いを重ねた。その結果、高2の長女は「進路もほぼ確定しているので転校はしない。両方の祖母宅を行ったり来たりしつつ大学受験。大学入学後は下宿。」中3の次女は「寮のある高校に進学。」
現在長女は親の期待を見事に裏切り、東京の私学の大学で学生生活をインジョイしている(と思う)。次女は高校のいわゆる「レベル」「ランク」全く無視、「寮がある」「吹奏楽部があってそこそこ上手」という条件だけで探し出した高校でしたが、女ばかりの4人部屋でよくぞ頑張っているなあ、、、と親の方が感動。いよいよ大学受験間近。頑張れよ~。
子どもとはメールで連絡のやりとり。一緒にいたらもっと深い関わりができたと思うが、この状況の中で出来ることをやっていくしかない。

ケース2、一般駐在員家庭。小学生の場合。
もっともポピュラーで無難な選択肢、日本人学校へ通う。日本の教科書を使い、出来る限り日本での教育に近い物を受けられる。プラス、現地理解教育も受けられる。ただ、バンドン日本人学校は、日本で例えれば「山村の分校」のような規模。集団の中で育つ体験はどうしても希薄となってしまう。また、悪い誘惑も全くなく、なんせ子どもだけでどこかへ行ったりなんか治安上出来ないわけで、常に大人の目の届くところで行動せざるを得ない。子どもにとってはそういう生活しか知らず、とくに窮屈には思っていない。全員、素直で汚れ知らず。一人一人がかけがえのない大切な生徒として、しっかり自分の居場所を持っている。数年後本帰国後は、学力的にはスムーズに移行できる。

ケース3、一般駐在員家庭。 小学生の場合。
インターナショナル校へ通う。学年があがると、英語の能力の関係で学年を落とさざるを得ないことも。親が英語を出来ないと苦労する。授業料が高額。数年後本帰国時、親が何らかの補助教育を施していなければ、日本の学校の元の学年に戻るのは無理がある。しかし、高校受験まで赴任が続けば、帰国子女枠のある高校入学可能。

ケース4、父親がインドネシア人母親が日本人家庭。
インターナショナル校へ通う、日本人学校へ通う(日本国籍があれば)、現地公立校へ通う、現地私立校へ通う、といくつかの選択肢がある。私の知人は、現地私立校へ入っている。インターナショナル校は授業料が高く、ローカルの収入では厳しいということと、日本語とインドネシア語で精一杯の幼い子どもにさらに英語は無理、という理由。日本人学校は中学までしかないし、その後の進路を考えると賢明でない。現地公立校は学力的におとる場合が多いので、私立校に。「とりあえずしっかり勉強だけはしておいてほしい」という気持ちが強く感じられる。

ケース5、父親が日本人母親がインドネシア人家庭。
これまたインターナショナル校へ通う、日本人学校へ通う(日本国籍があれば)、現地公立校へ通う、現地私立校へ通う、といくつかの選択肢がある。現在8家庭が日本人学校に入れておられる。日本人学校の教育は、やがて日本に帰国することを前提に教育が行われているから、インドネシア人のお母さんは「?」に感じることや、緊張することも多いことと思う。(例えば、学校ではお菓子やジュースは禁止とか、時間に厳格とか)やがて日本に帰るわけでない家庭がほとんどで、中学卒業後の進路は不透明。日本の教育を続ける為には、父親の親戚を頼るなりして日本に行くしかないが、なかなか難しい。結局インターの高校かローカルの高校に入ることになるが、高校のインターともなるとかなりの英語力を求められ、特別の英語教育でも受けていない限り入学は許可されない。ということで、残る選択肢ローカルの高校に通うことになる。しかし、日本人学校で日本語で教育を受けてきた彼らに、インドネシア語による高校の授業がわかるのか、ちょっぴり心配。

ケース7、母親が日本人、父親が外国人
私の知っている人は、日本人学校に入れておられる。が、家庭教師をつけて、父親の母国語を勉強させておられる。日本人学校の勉強と平行して別の言語の勉強を、小さい子どもにさせるのは大変なご苦労ではなかろうか。

国際化時代で、海外赴任は珍しくない時代だが、子どもの教育については、親として、悩むところだ。海外生活の多い方が「帰国子女ってかっこいいとか思う人もいるかもしれないけど、かっこいい人はほんの一部。かっこいい人のことしか他人には耳に入らないの。その影には多くの、かっこいい人になれなかった人が泣いているのよ。」と言う。

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コメント

子どもは 適応力があるから 大丈夫 なんて 安易に考えられないんですね。
我が家は純日本人家族で 海外赴任も無縁の職業ですが、日本にも これだけ外国人が増え、留学する人が増え 旅行する人が増えてくると うちの娘達も 国際結婚する可能性もあり。
興味深く 読ませてもらいました。

投稿: yumiko | 2007年7月18日 (水) 08時52分

yumikoさん
私自身は、純日本人家族で 海外赴任も無縁、田舎なので外国人と接することも日常生活ではあり得ない・・・という人生前半でしたが、今回の夫の赴任で随分視野が広がり、人生観も変わりました。

投稿: まめじか | 2007年7月18日 (水) 09時51分

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